2012...

2011

富士フイルム・オランダ工場拡張
新CTPプレート生産ラインを増設

オフセット印刷用CTPプレートの市場需要の回復を受け、富士フイルム株式会社(本社=東京都港区)のオランダ・ティルブルグ(Tilburg)工場(FUJIFILM Manufacturing EuropeBV)は、最新型CTPプレートの生産ラインを新設する。同工場では、オフセット印刷用CTPプレートを生産しており、新旧すべてのタイプの生産が可能なこの最新ラインが稼働すれば、富士フイルムにとって世界最大のCTPプレート生産拠点となる。

この新設ラインのための新しい建屋は2008年に建設開始され2009年には完成を見たが、折りしも世界的経済危機により、機械設備の設置を保留してきた。今般経済環境の回復を得て保留を解かれたもの。新ラインは2012年初めには稼働開始の予定。総投資額は約1億ユーロ。

今回の拡張によって、欧州のCTPプレート需要の成長に対応できるだけでなく、環境に優しいCTPプレートを現地生産することで、環境インパクトの削減に多大な貢献をすることになる。また、欧州のみならず中東など高成長市場に対しても供給を拡大することになり、マーケットシェアをさらに伸ばすことになるものと期待されている。

ティルブルグ工場は、富士フイルムの国外最大級の生産拠点。オフセット・プレートとカラー印画紙を生産している。ティルブルグには研究所もあり、ガスや水質浄化用の高品質メンブレンの開発など、新分野の製品開発も積極的に行っている。ほかに、欧州、中東、アフリカをカバーする販売・物流の欧州センターである富士フイルム・ヨーロッパ社(FUJIFILM EuropeBV)も同地にあり、全体で約900人を擁する。

http://www.fujifilm.jp/

出所:FUJIFILM Manufacturing Europe BV (2010/09)

風力発電も ―― 風車5基を設置


昨年12月には、ティルブルグ工場における風力発電用タービン5基の建設を、電力会社Eneco(エネコ)社との間で最終合意した。同市では初のウインドファーム。発電量は5基で合計10メガワット。発電設備はEneco社が建設・運営し、発電する電力は全量ティルブルグ工場が買い取る。発電量はティルブルグ工場が必要とする電力の20%程度の量となる。

風力発電設備は2011年10月に稼働開始の予定で、各2メガワット容量のVestas V9 0を5基設置する。うち3基はタワー高9 5メートル、最長部(タワーとブレード合計)で140メートル、残りの2基はギルゼ・ライン(Gilze - Rijn)空港への進入路の関係で、これより15メートル低くなる見通しだ。

ティルブルグ工場では風力発電以外でも、例えばCTPプレートの生産ラインにおいて、排出ガス用再燃焼装置を設置したエネルギーの再利用や、物流面において、トラック輸送から隣接河川による内陸水路輸送へのシフトによるCO2 削減など、持続可能な社会の実現に向けた取組みを進めている。

http://www.fujitilburg.nl/

出所:FUJIFILM Manufacturing Europe BV(2011/01)

 

関連記事: 富士フイルム:2012年1月より、オランダで新・生産ライン稼働 (2011/12)