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ロッテルダム市長、ロッテルダム港湾公団CEO、来日

ロッテルダムについてはよく認識されていて、詳しい説明は不要であろうが、ロッテルダム港は長年に亘ってヨーロッパ最大、世界でも最大級の港であり、ヨーロッパ向けのコンテナ船の多くが最初に寄港する場所である。また、日本はじめアジアの定期船がロッテルダムをヨーロッパの玄関口としているため、多くの多国籍企業がロッテルダム周辺に欧州中央物流拠点を構えている。委託物流(3PL)で、顧客ニーズに十分に対応できる設備が多くある。ロッテルダムからはあらゆる手段でヨーロッパ中に物品を簡単に輸送することができ、バージ、鉄道、トラックが輸送手段として最もよく使われている。まさしくヨーロッパの玄関口であり、外国企業のなかでも日本企業はとくに、ロッテルダム市およびロッテルダム港にとって重要な顧客でありビジネスパートナーでもある。

2013 年1月30日から2月3 日、アハメド・アブタレブ(Ahmed Aboutaleb)ロッテルダム市長とロッテルダム港湾公団のハンス・スミッツ(Hans Smits)CEOが率いる経済施設団が訪日し、ロッテルダム市およびロッテルダム港の将来について紹介する。 

アブタレブ市長にとっては今回が初めての日本訪問で、「1598年6月27日にロッテルダム港を出航したリーフデ号(De Liefde)によって、日蘭の交流が始まった事実を誇りに思っています」。一方、スミッツCEOは何度も日本を訪れており、古くからの友人たちに会うことを楽しみにしている。 

ロッテルダムは将来への準備を進めている。気候変動、環境、
使用エネルギーの変化、流通・ロジスティクス・輸送手段の改善、規制の変更、技術的可能性の向上などが、考え方や計画を左右する中で、ロッテルダムで進行中の二大プロジェクトが大いに注目されている。最大級のコンテナ船が接岸できる人工島「マースフラクテ2(Maasvlakte 2)」の建設、そして「ロッテルダム気候イニシアチブ(Rotterdam Climate Initiative)」である。

ロッテルダムは世界最大の持続可能な港と都市になることを目指している。今回の訪日中に、これらの計画についても紹介し、プロジェクトへの理解と参画を期待している。 

アブタレブ市長は、「世界人口の増加と今後も続く都市化が、政治的、社会的、経済的、そして生態系上の課題を生み出しており、おもに都市部でそれが顕著であるので、解決策を見つけるのも都市部であるはずです。ロッテルダム気候イニシアチブなどの取り組みにより、世界共通の課題の経済的な解決策をロッテルダムから世界に示すことができると考えています」と語る。

●ロッテルダムの取り組み


ロッテルダムの取り組みは、気候変動に関して、その原因と結果の両方を扱うという点で特色がある。総合アプローチでは、環境、気候、エネルギー、水関連の分野における挑戦と成果が、緑豊かで清潔かつ健康的、そして経済的にも強い都市づくりに貢献し、ロッテルダムを世界で最もサステナブルな港にする計画である。持続可能性を最重要課題と考え、市と港が企業や市民、学術界の協力を得て、クリーンで環境に優しい街づくりを進めている。持続可能な街が経済を活性化させるのである。 また、「持続可能性と気候変動に関するプログラム(The Program on Sustainability and Climate Change)」では、二酸化炭素排出量の半減、気候変動への対応、大気質の改善、騒音低減に重点を置いている。市政府はこの緑化への取り組みを実現させるために3,100万ユーロを投資する予定。

●「持続可能性と気候変動に関するプログラム」


2014年末までに次の10課題を掲げている。@二酸化炭素排出問題の主導、A 省エネ促進、B持続可能エネルギーへの変換とバイオマス利用、C 持続可能な移動・輸送手段の促進、D騒音公害低減と大気質改善、E植林などによる街の緑化F 持続可能性に対する投資増加と持続可能な商品・サービスの促進、G 持続可能性に対する認識向上と教育・研究支援、H気候変動への対応、I持続可能な都市および地域の開発推進

都市こそが将来へのエンジンであると、アブタレブ市長は考えている。「クリーンなエネルギーの適正価格での安定供給があって初めて、都市は活動し続けられるのです。その意味で、ロッテルダムは世界をリードしています。生活の質の向上、経済の強化には、持続可能エネルギーへの移行が不可欠です。それによって、長期にわたるビジネスチャンスも得られるのです。」


多くの可能性を持つロッテルダム。アムステルダム国際空港スキポールは75kmで1時間以内の距離にあり、130以上のヨーロッパ都市と結んでいる。ヨーロッパ主要都市へは日帰りが可能である。またオランダでは、税金に関するアドバイザーから物流業者まで多種多様なサービス関連会社が事業を展開しており、税優遇制度も活用できる。

生活環境もまた重要な要素。オランダ、そしてロッテルダムには多数の文化・スポーツ施設、日本人学校もあり、日本人社会は生活をエンジョイしている。ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団もそのひとつで、2013年1月から2月にかけて日本ツアーの予定。

ほとんどが英語を話すので、ビジネスも生活も楽である。ロッテルダム・エクスパット・センター(Rotterdam ExpatCenter )では、ビザ、労働許可、住民登録など手続きがワンストップで済む。市長、スミッツ氏ともに今回の日本訪問を楽しみにしており、行事や企業訪問などで多くの皆様に近しくお会いできることを願っている。

「新規進出、事業拡大をお考えの企業に、ロッテルダムは最適な場所です。必要なものすべてが揃っており、ロッテルダム市企業誘致局(Rotterdam Investment Agency)がロッテルダムおよび周辺で事業を始める際の手助けをします。当局のサービスはすべて無料、部外秘で、事業のスムースな開始を支援します。」 「ロッテルダムは若々しく活気に満ち、そして実践的な街です。日本の皆様が安心して仕事をして暮らすことができる街です。

Source : NFIA-Japan
(2012/11)