2012...

2011

A friend in need is a friend indeed

日本を襲った大震災に世界中が衝撃を受けた。多くを失わせ、生活を狂わせた大災害に、心からのお見舞いと、早期の復興祈念を申し上げる。

補完不能な重要部品の供給が停止するという事態に、世界は衝撃を受け、改めて日本企業とその技術の重要さを思い知らされたのである。世界経済に重要な役割を担う企業の多さから、日本経済こそが震災復興の主たる原動力であろう。

日本とオランダは400年以上にわたる長い友好関係のなかで、喜びも悲しみも共に分かち合ってきた。その交流の軌跡は、両国でたどることができる。日本には、コーヒーやビールという単語、そして医学、化学分野の多くの用語など、オランダ語を由来とする外来語が多い。一方オランダには、日本の美術品(漆器、磁器、浮世絵)から江戸時代の日用品まで(シーボルト・コレクション Siebold Collection)、美しくて興味深い日本の文物が数多くあるほか、現代は、オランダを拠点にグローバルな事業を行う日本企業のブランドやロゴを冠した看板を多数目にすることができる。

オランダからの祈り

友人が傷ついた時は自分も痛い。日本の大震災を受けてオランダは心を痛め、発生から24時間以内に、在京オランダ大使館には、王室、首相、閣僚、地方自治体、ビジネス界など、あらゆる方面から、友人たる日本の皆様へのお見舞いと励ましのメッセージが殺到した。時を置かずして多数のチャリティー・イベントが企画、開催された。

日本の自力復興が不可能だと考えたからではない。困っている友人には手を差しのべるという精神からだ。オランダ政府は大震災の翌日3月12日にはすでに、100万ユーロを援助。また、アムステルダム市、オランダサッカー界および企業を中心とする「東日本大震災復興支援委員会」からの招待を受けて清水エスパルスが訪蘭し、4月13日、アムステルダム・アレーナ・スタジアムに3万6,000人超を集めてアヤックス・アムステルダム(AFC Ajax)とのチャリティー・マッチが行われた。ゲームの前には有名アーティストによる復興支援コンサートも行われ、これら放送中「Nederland Helpt Japan(オランダから日本を支援)」の呼びかけなどで、この夜だけで600万ユーロ以上(約7億円)が募金された。

5月31日にはアムステルダムで、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(Royal Concertgebouw Orchestra)のチャリティー・コンサートが開催され、ウイレム・アレキサンダー皇太子、マキシマ同妃も出席。このほか、ロッテルダム(Rotterdam)、ライデン(Leiden)、アムステルフェーン(A ms te l v e e n)をはじめオランダ全土で大小さまざまなチャリティー・イベントが多数開催され、友人たる日本の皆様の困難に心を添わせて復興支援を行っている。

被災地の復旧、復興への力強い歩みに、尊敬の念を覚えるとともに、喜びも感じている。当NFIAでは、欧州ビジネスの拠点候補としてオランダを考える企業から、以前にも増して多数の問い合わせをいただいており、またオランダからは多数の経済使節団が訪日を予定している。

オランダ経済・農業・イノベーション省 企業誘致局(NFIA)
駐日代表 ハンス・カイパース(Hans Kuijpers)

(2011/10)