テイジン
高機能繊維トワロンの生産で大規模拡張
帝人株式会社(本社=大阪市中央区)は、2000年12月、アコーディス(Acordis)社よりトワロン事業を買収し、「テイジン・トワロン(TeijinTwaron B.V.)」を設立、パラ系アラミド繊維トワロンの生産を開始していたが、このほど工場の新設、生産の増強を発表した。
パラ系アラミド繊維は、強度と耐熱性に優れた繊維として、各種補強材に広く使われているが、とくに近年、光ファイバーの補強材や携帯電話のプリント配線基板用に需要が急増している。欧州においても供給が追いつかない状況で、生産の増強が求められていた。
デルフゼイル(Delfzijl)に原料・重合の工場を、エメン(Emmen)に製糸の工場をそれぞれ新設し、年間7,500トンの生産を予定している。これにより、現在の11,000トンと合わせ、年間生産能力は計18,500トンとなり、日本国内の2,000トン(テクノーラ)を加えて、パラ系アラミド繊維の世界市場の50%強のシェアを占めることとなる。
設備投資額は約2億ユーロ(210億円)、従業員は120名の新規採用を予定しており、2003年4月の稼動を目指している。テイジン・トワロンB.V.は、トワロン事業一部門のみの買収というケースであったため、資産の分割、ユニオンの承認など、全社丸ごとの買収の場合よりも細かい調整が必要であったが、おおむね順調に進み、スケジュールどおりにスタートできた。従業員との関係においても、「オランダと日本では考え方にさまざまな違いがあるのは当然のこと。しかし、コミュニケーションを密にとれば自ずと解決できる」と語っている。
出所:オランダ産業投資ニュース 72号/2001.10
|