Food for Thought 特集:連携とパートナーシップ

― オランダ・フード サイエンス最前線 ―
食の最新技術開発ニュース 第4号   (日本語概要版)

『Food for Thought』について

ニュースレター『Food for Thought』は食品業界の中堅幹部の皆様向けに制作され、オランダ国内のアグロフードの活動や進展について定期的にレポートする。『Food for Thought』では、記事やオーバービューおよびホワイトペーパーなどを通して、オランダで今展開されている食品技術やイノベーション、研究開発の概要を伝える。

 

特集:連携とパートナーシップ

アグロフード、すなわち農業食品はオランダの得意分野である。この分野での競争力を国際的に維持し、さらに強化していくためには、イノベーションが欠かせない。このため、学際的なアプローチによってナレッジ、施設やリソースを蓄積し、アグロフード分野に横たわる大きな課題に対応できるようにしておくことが大切である。オランダでは、アグロフード業界、研究機関および大学との間で、他では例を見ないほど充実した協力体制が実現し、開かれたイノベーションの取り組みと共同研究プログラムが新しいビジネスチャンスを生み出している。この第4号では、オランダにおけるこのような連携と(国際的)パートナーシップの実例を紹介する。オランダをキーワードにして貴社の研究開発プログラムやイノベーション・プランを深め、ひいてはビジネスチャンスを開拓してもらいたい。

 

脂質がアルツハイマー病の予防に重要であることが明らかに

ヨーロッパでは、アルツハイマー病を始めとする神経変性疾患が高齢化社会の大きな脅威となっていることが広く認識されている。欧州がこれら脳疾患による諸課題に取り組み、対応していくためには、研究開発を推し進める必要がある。重要性の高いこの問題に、EU各国や、EUの行政機関である欧州委員会、企業や患者団体などが研究資金を提供している。

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力を合わせて大きな成果を――外部との連携に取り組むフリースランドカンピーナ

約1年半前に企業合併を行った大手乳製品メーカー、ロイヤル・フリースランドカンピーナ(Royal FrieslandCampina)では、研究開発分野における外部の企業・機関との連携の効率性をいかに改善するかについて分析を行っている。R&Dを担当する異なる部門の3人のマネージャーに、彼らが社外との連携の必要性をどのように考え、どのような野望を抱いているのかを聞いた。

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日々おいしい食品を提供するための画期的なテクノロジー

スーパーでトマトを買ってみたら、味がよくジューシーで、色味も見た目の質感もよかった。翌週も、同様の味、ジューシーさ、色味および質感を期待して同じトマトを買いに行く。しかし、自分の求めるトマトに再びめぐり会えることなど滅多にない――。おそらく誰もがこういった経験はあるだろう。野菜やフルーツで大切なのは安全性と品質、そして賞味期限である。収穫の安定性は栽培農家にとって大きな課題の一つになっている。

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健康を促進し、魚肉製品の持続可能性を高める水和性食物繊維

現代社会においては、どのような食事を摂るべきか、また、食事が持続可能性と人間の健康にどのような影響を与えるのかという問題がますます重要になっている。この問題について多くの報道がなされているが、最近では、アメリカ大統領夫人ミシェル・オバマ(Michelle Obama)氏が手がけた「一世代の間に児童肥満の問題を解決する」計画がある。

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アフェベ(AVEBE)が2009年度フードバレー最優秀イノベーション賞を受賞

アフェベは90年余り前にオランダの農業協同組合として設立され、その後の長い年月の中で、ポテトスターチとその派生製品を専門とする企業へと進化を遂げた。現在では、ベーキングクリームや菓子、麺、流動食、さらには梱包材にもアフェベ製品が使用されている。6億ドルの売上を誇り、世界を代表する画期的なスターチ技術企業へと成長したのである。

受賞製品はエテニア(ETENIA™)
ETENIA™は 酵素的に処理された新スターチのブランドである。アフェベがフードバレー最優秀賞を受賞し主な理由の一つに、この新スターチの発売がある。このスターチは親水コロイドに比べ低濃度でゲル化できることが研究結果から明らかになっている。低脂肪の乳製品やベーカリー製品でテクスチャラント(texturant)として使用すると、想像以上にクリーミーな味わいを楽しむことができる。

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食品栄養学先端研究所: 産業と科学のための独自のプラットフォーム

食品栄養学先端研究所(Top Institute (TI) Food and Nutrition)は、安全で健康的でしかもおいしい食品を提供し食品業界のイノベーションを高めることを目指して、官民が連携して長期的で戦略的な研究を行う場である。世界の食品業界を代表する大手企業と学術研究機関をパートナーにもち、オランダの経済・農業・イノベーション省(Ministry of Economic Affairs, Agriculture and Innovation)が共同出資者になっている。

食品栄養学先端研究所にとって、2010年9月29日は新たな段階に進む記念の日となった。この日に開かれた「食品栄養イノベーションプログラム(Innovation Program Food and Nutrition)」のグランドオープニングにおいて、2011〜2014年度の新研究戦略も打ち出したのである。この新研究プログラムでは、すべての参加企業・団体に利益をもたらすことを意図した大胆な改革が導入されている。今後は、研究パートナーの協力のもと業界パートナーが発案、選択した各テーマに沿って、研究内容が体系化されることになる。

「2011年1月1日現在で、デンマークの乳酸菌メーカー、クリスチャン・ハンセン(Christian Hansen)、オランダ食品産業連盟(Dutch Food Industry Federation = FNLI)、オランダ食品小売協会(Dutch Food Retail Association = CBL)、フランス食品大手のダノン(Danone)とフロマジュリー・ベル(Fromageries Bel)、米のケロッグおよびスイスのネスレが新たに私どもの業界パートーに加わってくださいます。こうした発表ができますことを嬉しく思います。今後4年間の研究プロジェクト内容はほぼ固まっていますが、われわれの研究プログラムに興味のある業界パートナーが他にもいらっしゃいましたら、当方までご連絡ください」

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オランダ政府が主要経済セクター「食品と栄養」への支援を継続

食品栄養はオランダの主要な経済分野の一つである。食品産業の売上は500億ユーロをわずかに上回り(2007年)、14万人の雇用(フルタイム換算では11万8000人)を生み出している。食品栄養分野はオランダの野菜加工品の輸出全体の21%を占めており、オランダをヨーロッパ最大の食品輸出国にしている(EU圏内への輸出の17%がオランダ)。

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IOIロダーズ・クロクラーンが画期的な生産技術でロッテルダム港の工場を拡大

IOIロダーズ・クロクラーン(IOI-Loders Croklaan = ILC)は先日、酵素的にエステル交換した食品業界向け油脂のための新工場をロッテルダム港にオープンした。これにより同社のロッテルダム港事業所は大幅に拡大された。倉庫が増設されて生産能力も向上し、ロッテルダムには大規模な雇用機会がもたらされる。今回の拡大によって、IOI社のロッテルダム港工場は、同種の工場の中で世界最大規模へと進化し、ILC社は世界を代表する植物性油脂の生産・供給業者としての地位を固めることになった。


 

ちょっと一口:オランダの食品開発短信

  • フードバレー親善大使プログラム(Food Valley Ambassador Program)
  • オランダ応用科学研究機構(TNO)とアメリカのラトガーズ大学(Rutgers University)がバイオアベイラビリティ(bioavailability)について共同研究
  • エヌシュア(NSure): 生鮮野菜食品の品質を追跡調査
  • 過食対策のため食品加工
  • 第1回「グリーン乳製品チーム(Green Dairy Team)」コンソーシアムが始まる

オランダ食品業界ネットワークへのリンク

 

オランダ・フードバレーについて

知識、起業家精神、そしてイノベーションが成功のカギ。オランダ・フードバレーには、そのすべてがある。イノベーションにより競争力が加速する。起 業家を研究機関や政府に紹介し、逆に研究機関や政府を起業家に紹介する。研究開発プロジェクトやビジネスを立ち上げる。食についてもっと広く知ってもらう ―― これがオランダ・フードバレーの信条である。オランダ・フードバレーはその幅広いネットワークと多様なプロジェクトにより、ビジネスの最適化、見直し、拡 大を支援する。

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出所:オランダ経済省企業誘致局
(2010/12)