Food for Thought (特集:栄養と健康)

― オランダ・フード サイエンス最前線 ―
食の最新技術開発ニュース 第3号   (日本語概要版)

『Food for Thought』について

ニュースレター『Food for Thought』は食品業界の中堅幹部の皆様向けに制作され、オランダ国内のアグロフードの活動や進展について定期的にレポートする。『Food for Thought』では、記事やオーバービューおよびホワイトペーパーなどを通して、オランダで今展開されている食品技術やイノベーション、研究開発の概要を伝える。

 

特集:栄養と健康

 

私たちが一生を通じて健康を促進、維持していくうえで、重要な役割を果たすのが栄養の摂取である。栄養は健康的に年を重ねるためにも欠かせない。食べ物は子どもの発育と発達、そして生理的成長過程に影響を与えるだけでなく、肥満、糖尿病、心臓血管系疾患および認知症など、さまざまな慢性疾患を発症するリスクにも影響する。

食が健康に及ぼすメリットについての意識や関心を高めるためには、効果的な情報伝達戦略や、納得できる科学的データ、そして食味の優れた製品が必要である。オランダには、この分野で世界に提供しうる材料が数多くある。「栄養と健康」という難しい研究分野を積極的に開拓しているのが、オランダの学界、信頼ある研究機関、企業などで、これらが官民共同で研究を行うことも多い。

 『Food for Thought』第3号では、こうしたオランダの先進的な取り組みの事例を紹介する。オランダとの関わりのなかで、イノベーションのプランやビジネスチャンスを開拓していくきっかけとしていただければ幸いである。

 

ニュートリシャス、高齢者の失明を防ぐ共同研究で成果

 マーストリヒト大学(Maastricht University)とバイオテク企業ニュートリシャス(Newtricious)によるオランダ国内の共同研究が成果をあげ、高齢者の深刻な眼病の予防に向けて一歩前進した。

プロバイオティクス――実行可能なコンセプト

健康の維持および病気の予防や治療を目的としたプロバイオティクスの使用は、長年にわたり積み重ねられてきたテーマであり、今後も研究のうえでの大きな関心を集めていくものである。プロバイオティクスは消化機能や免疫機能で重要な役割を果たしており、感染症の予防や緩和で大きな効果をもちうることが、食品(サプリメント)内の生きた微生物の特性や機能に関する最新の調査から明らかになっている。

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健康的な老いと栄養との関連性についての研究

「栄養と健康」はワーヘニンゲン大学研究センターの主要な研究テーマ領域の一つだ。このセンターの「人の栄養」部門(“Division of Human Nutrition”)は、この分野の幅広い専門知識を有し、学術的教育と研究のための優れた施設も備えている。研究はさまざまなレベルで行われている。

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ミトコンドリア代謝を調節するための重要な知識と革新的な治療手段

 細胞のエネルギー代謝をつかさどるミトコンドリアの機能不全は、さまざまな人体機能や臓器に関与し、人体を衰弱させる深刻な各種の病気に関係している。ミトコンドリアの病気は遺伝病だが、環境要因によって誘発されることもある。

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減塩と味の問題

 現代社会では、心臓血管系疾患と高血圧を減らす試みが続けられている。各国政府は科学的研究の成果を受けて、消費者に対し、病気を治す新薬に目を向けるだけでなく、身体の運動とバランスの取れた健康的な食事にもとづく健康的なライフスタイルを通じて、そもそも病気自体を予防するよう働きかけている。 

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食事と健康の関係における分子栄養学の課題

栄養と健康とが結びついていることは疑いようもないが、それを立証するのは難しい。栄養と健康の結びつきに関する科学的証拠は、疫学的観察の結果によるものが多いのだが、栄養学的な研究によりそれを実証するとなると、「栄養と健康上の有効性」の多くが立証困難である。

 

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セリアック病患者のための安全な食品の開発
――ひとつの学際的アプローチ

 セリアック病(CD)は、食事が原因で小腸が炎症を起こす疾患で、この病気の遺伝的素因を有する人がグルテンを摂取することで発症する。珍しい病気ではない。小児の場合の主な症状には、慢性的な腸の痛み、下痢および発育の遅れがある。

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IFT10 年次総会/フード・エキスポに出展7月17〜20日
(シカゴ/アメリカ)

オランダ経済省企業誘致局とフードバレーは、「IFT10年次総会およびフード・エキスポ」に、オランダ・フードバレーのパビリオンを出展し、セミナーや講演を行う。

オランダ・フードバレー・パビリオン(IFT09の会場にて)

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参加機関および企業

  • フードバレー
  • TNO栄養食品研究所(TNO Food & Nutrition Research)
  • ワーヘニンゲン大学研究センター(Wageningen University and Research Centre)
  • ニュートリシャス(Newtricious)
  • NIZO食品研究所(NIZO Food Research)
  • イノバ・マーケット・インサイツ(Innova Market Insights)
  • フリースランド・カンピーナ・ドモ(Friesland Campina Domo)
  • OMVEラボラトリー & パイロット・イクイップメント(OMVE Laboratory & Pilot Equipment)
  • ヴィタブレンド(Vitablend)
  • シェルタ・マッシュルーム(Scelta Mushrooms)

講演およびセミナー

  • IFT国際食品ナノサイエンス会議(IFT International Food Nanoscience Conference) 7月17日(日) 於:ヒルトン・シカゴ
    ワーへニンゲン大学研究センター所属オランダ食品安全研究所(RIKILT)上級プロジェクトマネージャー(Senior Project Manager)ステファン・ヴィーゲル博士(Stefan Weigel)が講演
  • フードバレー・セミナー「食感: 感覚的経験と分析的知識の出会い」  7月19日(月)午前10:30〜12:00 於:会議室S504ab
    TNO、ワーへニンゲン大学研究センター、NIZO食品研究所、食品栄養学先端研究所(Top Institute Food and Nutrition)が講演

*個別の会議のスケジュールについては、foodforthought@nfia.comまで。

ちょっと一口:オランダの食品開発短信

  • 先端研究センター(CAT-Agrofood)にアグロフードの専門家を集めるオランダ
  • NIZO食品研究所の最新の画期的な研究4件:
    • 遺伝子研究により効果的プロバイオティクス・バクテリアを特定
    • 継続的臨床研究に適した食品
    • 健康的油脂を使った食用加工マーガリン
    • アイスクリームの飽和脂肪酸を引き下げ
  • TNOとファーセン-スフーマーカー社(Vaessen-Schoemaker B.V.)が共同で食肉製品の塩分削減に取り組む

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オランダ食品業界ネットワークへのリンク

オランダ・フードバレーについて

知識、起業家精神、そしてイノベーションが成功のカギ。オランダ・フードバレーには、そのすべてがある。イノベーションにより競争力が加速する。起業家を研究機関や政府に紹介し、逆に研究機関や政府を起業家に紹介する。研究開発プロジェクトやビジネスを立ち上げる。食についてもっと広く知ってもらう ―― これがオランダ・フードバレーの信条である。オランダ・フードバレーはその幅広いネットワークと多様なプロジェクトにより、ビジネスの最適化、見直し、拡大を支援する。

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出所:オランダ経済省企業誘致局
(2010/05)