労働局不法労働部による立ち入り調査について

1.概要

労働調査局の不法労働部(オランダ語略称:AMF)は、外国人による就労(オランダ語略称:WAV)、仲介者による労働の割り当て(オランダ語略称:Waadi)、最低賃金と最低休暇手当(オランダ語略称:WML)に関する法律に基づく監督責任を有します。この監督を実行するために、AMFは、オランダ企業、外国企業の別にかかわらず、無作為で随時、立ち入り調査を行います。企業のほかに、船舶、建物、土地、また、雇用者や主務者たる個人も、調査の対象となります。

2.調査の種類

調査は労働現場のチェック、または、管理者に対する審査から始まります。どちらにも、同一の管轄権が適用されます。

立ち入り調査が予告されることは絶対にありません。調査は最低2名の不法労働部の査察官が実施しますが、(外国人警察署)警察官を伴うことがあります。KMAR(軍警察)の犯罪捜査官、税関、その他査察機関の査察官、また、税務当局、オランダ労働者保険事業団(オランダ語略称:UWV)、各市町村等の職員も、いわゆる「立ち入り」チームによる調査に参加することができます。

3.調査の手順

到着した時点で、査察官は必ず調査当局の身分を示し、立ち入りの目的を説明します。次に、企業のオーナー、雇用者、管理者にできるだけ速やかに接触します。被雇用者は身分証明を求められます。査察官はその内容を記録します。被雇用者が外国人の場合、さらに質問をすることもあります。

査察官は、生産など事業の工程に、できる限り影響が及ばないようにします。「最低賃金および最低休暇手当(WML)」が実行されているかどうかは質問票を使って雇用主を面接しながら確認します。多数の被雇用者が対象となる調査の場合は、査察官がすべての被雇用者を1ヵ所(食堂など)に集めて面接を行うこともありますが、通常、オーナー、雇用者、管理者と相談のうえで実施されます。調査および面接を終えた被雇用者は作業に戻ってかまいません。

オーナー、雇用者、管理者には、必ず査察官から、立ち入り調査の理由について説明がなされます(2.参照)。また、立ち入り調査の結果報告、さらにその結果として雇用者に生じる義務についても説明がなされます。オーナー、雇用者、管理者は、査察官の立ち入り調査に協力する義務があります。立ち入り調査が終了した時点で、オーナー、雇用者、管理者には、直ちにその旨が知らされます。

4.管轄権

査察官には、一般行政法(AWB=Algemene Wet Bestuursrecht)が定める権限が適用されます。これにより、査察官はあらゆる場所(ただし個人の住居については該当個人の許可を必要とします)に立ち入ることができ、情報提供、身分証の提示、企業の記録データの提示を請求する法的権限を有します。特定の場合には、物品の押収権限も有します。

 

出所:労働局不法労働部(AMF=Directie Arbeidsmarkt Fraude)
http://english.szw.nl/
(2009/08)