将来のキッチンを支えるフードプリンター

TNO(オランダ応用科学研究機構)では食品を立体構造で印刷する、独創的、革新的で持続可能なフードプリンターを開発した。このフードプリンターは、メカトロニクスや食品素材、栄養、テクスチャ、構造学の科学的知識を統合した、次世代のソリューションとして注目されている。

 なぜ食品をプリント?

次世代の食品に求められるのは何だろうか。

  • 個々のニーズや嗜好に合わせてパーソナライズした食品を作る。
  • 個人向けに、必要な時間に必要な栄養価を調整して必要量だけ作る。
  • 食品の形状のみならず、成分構成、構造、テクスチャ、そして味そのものを自由に設定できる楽しみを増やす。
  • 健康にも環境にもやさしい、藻類、ビートの葉、昆虫などのタンパク質を代替原料として利用し、しかもおいしく仕上げる。

     

 最大限の自由度

立体印刷は物体が層ごとに形成される革新的な製造プロセスで、コンピュータ設計をもとに印刷技術を用いて、あらゆる形を生み出すことができる。TNOではこの技術を食品への適用に向けて開発し、複数の材料を用いた立体構造食品の将来性を切り開いた。

フードプリンターは出来上がる食品の形状のみならず原料構成、構造そして味に関しても自由度を与えるもの。食品の製造工程全体の改良を図る上で注目される技術である。

 TNOでは従来の原材料を使用するだけでなく、代替原料への切り替えも視野に入れ、世界レベルで持続供給が可能な藻類や昆虫を原材料とした栄養成分を開発中。

 マス・カスタマイゼーション

性別、ライフスタイルや健康状態ごとの味や食習慣の差は、食品のパーソナライゼーションの基礎となる。柔軟なコンピュータシステムを製造時に用いることで、食べる人の好みに合わせて食品組成、密度や構造を調整できるマス・カスタマイゼーションを低コストで実現する。

また、パフォーマンスと呼ばれる食品の印刷プロジェクトを通して、咀嚼や嚥下に問題のある高齢者向けに、パーソナル・フードの自動製造工程の構想にも取り組んでいる。

オープンイノベーション

この新技術の可能性を広げるため、食品業界や産業向けおよび家庭向け食品印刷機器メーカーなど、多分野でのビジネスパートナーの参加を求めている。

フードプリンター技術はYoutubeでも紹介

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=3iwD1P_7vxo http://www.youtube.com/watch?v=x6WzyUgbT5A&feature=player_embedded

 

 


(2014/03/28)

出典:TNO栄養食品部門日本事務所