Food for Thought 特集:特別用途食品

    ― オランダ・フード サイエンス最前線 ―
   食の最新技術開発ニュース
第8号 (日本語概要版)

 

 『Food for Thought』について

ニュー スレター『Food for Thought』は食品業界の中堅幹部の皆様向けに制作され、オランダ国内のアグロフードの活動や進展について定期的にレポートする。『Food for Thought』では、記事やオーバービューおよびホワイトペーパーなどを通して、オランダで今展開されている食品技術やイノベーション、研究開発の概要を伝える。


特集:特別用途食品

健康に年を重ねて行くには正しい栄養の摂取が不可欠だが、必要な栄養は年齢層によって異なる。乳児、幼児、10代の青少年、妊婦、高齢者など、複数のターゲットグループが存在する。また、必要な栄養は、糖尿病、肥満、腎不全、セリアック病、アレルギーといった疾病や疾患によっても異なる。さらに、入院患者(小児や高齢者)の多くに栄養失調の症状が見られることから、こうした人向けの栄養提供についても検討が必要だ。

オランダでは、大学や研究機関の優れた研究者グループや民間企業の画期的な研究開発、さらには密接な官民連携を通じた事業など、これからの分野である「特別用途食品」の研究が非常に盛んだ。

そこでこの『Food for Thought』第8号では、にオランダで進められているプロジェクトをターゲットグループごとにいくつか紹介する。オランダとの関わりのなかで、イノベーションの開発プランやビジネスチャンスを開拓していくきっかけとしていただきたい。

 

 食事戦略による筋肉増大

 

 オランダ南部フェンロー(Venlo)にあるシェルタ研究所(Scelta Institute)を訪ねてほしい。シェルタ・マッシュルームズ社が「あえて分かち合う(Dare to Share)」というスローガンのままに企業活動を行っていることがお分かりいただけるはずだ。シェルタ・マッシュルームの本社は魅力的なビルの中にあ り、シェルタの販売活動やマーケティング活動、イノベーション活動の拠点となっている。このビルには、オフィススペースや会議室に加えて、料理人が新しい レシピを試作できる最先端のキッチンや、レストラン兼ワインセラー、そして、小さな展示用菌床栽培所も設けられている。

Read more >>

 

高齢者と入院患者向けにおいしくて効果的な栄養を提供 

 

ケーター・ウイズ・ケア(Cater with Care)は、オランダ東部の食品企業、研究機関、介護ケア団体からなるコンソーシアムで、高齢者の栄養失調の防止・治療に協働して取り組んでいる。主に、入院・介護施設入居高齢者やケアサービスに通う
高齢者を対象に活動を行っている。

 

Read more >>

 

 

オランダでの最先端の炭水化物研究 — より健康で持続可能な社会の創造を目指す

 

炭水化物コンピテンスセンター(The Carbohydrate Competence Center (CCC))は、官民が連携して設立された、炭水化物研究ではトップクラスの国際的な研究所。このため、炭水化物の専門知識が必要な全ての分野で、重要な研究パートナーとして高い人気を博している。
現在19の民間企業と6つの研究機関が様々な研究プロジェクトに参加している。

 

Read more >>

 

腸の健康維持と疾病予防小麦とオート麦について


 

過去数十年の間に、栄養関連の慢性病―2型糖尿病、肥満、冠状動脈性心疾患、高血圧症、食物アレルギー、過敏症/不耐症(セリアック病など)、
さらに特定の種類の癌などの有病率が徐々に高まりを見せ、医療費の増加に拍車をかけている。こうした疾病は、人々が経済的に豊かになったこと、西洋的なライフスタイルが広まったことの負の結果だというのが一般に共通した意見だ。
 
 

一番サポートを必要としている人たちの栄養を支援

 

この数年の間に、ダノン(Danone)の医学的栄養製品(Medical Nutrition)部門であるニュートリシア・アドバンスト・メディカル・ニュートリション(Nutricia Advanced Medical Nutrition)は
大きな成長を遂げ、世界中の病院やコミュニティ・ヘルスケア・プロバイダーに製品を提供するようになった。活躍の場は世界へと広がったが、それでも同社は、ニュートリシア・ブランドが生まれたオランダで、今もなお患者のために特殊な医学的栄養製品の研究開発を続けている。

Read more >>

 

 

キッコーマン・フーズ・ヨーロッパ ― オランダで創立15周年を祝う

 
醤油で名高い食品メーカー、キッコーマン・フーズ・ヨーロッパ(Kikkoman Food Europe=KFE)が、オランダで創立15周年を祝った。

 

KFEは1997年に創立され、フローニンゲン州ホーヘザント=サッペメールに本社を置いている。同社の創立時の使命の1つは、科学と文化の面で日本とオランダの絆を深めることであった。このため同社では、創立以来数々の慈善活動を支援している。

 

創立15周年の一環として、KFEは、ライデン大学(Univ ersity of Leiden)で新たに寄付講座を開設すると発表した。この「キッコーマン講座」(Kikkoman Chair)は、アジアとヨーロッパの文化交流のダイナミクス―特に物質文化、芸術、人間発達―の研究に焦点を当てることになっている。同社は、この講座の資金として、今後5年間に25万ユーロを寄付する。

さらに創立15周年の一環として、フローニンゲン州の環境保全活動を支援しようと、オランダの緑化基金「ナショナル・グリーン・ファンド(National Green Fund)」(Nationaal Groenfonds)に 10万ユーロを寄付した。また、創立以来継続的に行っている慈善事業の一部として、フローニンゲン州の自然保護・保全活動、レンブラントハウス博物館(Rembrandt House museum)にも寄付を行っている。

2007年、KFEは、フードバレー(Food Valley)のワーへニンゲン大学(University of Wageningen)に研究開発拠点を設立した。このキッコーマン・フード・ラボラトリー(Kikkoman Food Laboratory)では、食品および食生活に関する科学的・技術的研究が行われている。 KFEは、これまで行ってきた支援活動を今後も継続し、日本とオランダの関係をさらに強化したいと述べている。 (全文) 
 
 

 ちょっと一口:オランダの食品開発短信

 

  • ソリンタ(Solynta)が ジャガイモの品種改良法でフードバレー・エキスポ(Food Valley Expo)で2012年フードバレー賞(2012 Food Valley Award)を受賞
  • ダイアディック・オランダ(Dyadic Netherlands)が栄養強化パンの開発に参加
  • 現場で多検体検出を可能にするハンドヘルド型バイオセンサー
  • ロイヤルDSM(Royal DSM)が1億ユーロの研究開発投資プロジェクトを発表
  • オーヤー(Ojah)が2012年オランダ中小企業連盟(MKB)イノベーション・トップ100(Wins 2012 MKB Innovation Top 100)に選出 
  • バイエルクロップサイエンス(Bayer CropScience)が野菜の研究所をオランダに開設
  • フィリップス(Philips)と英国の有名シェフ、ジェイミー・オリバー(Jamie Oliver)が連携し、料理を手軽にしてくれる「ホームクッカー」(HomeCooker)を開発
  • ミートレス(Meatless)が肉代替製品ライン専用のウェブサイトを立ち上げ
  • オランダがラスベガスで開かれた食品技術展IFT 2012で話題を呼ぶ

 Read more >>

 

オランダ食品業界ネットワークへのリンク

 

オランダ・フードバレーについて

知 識、起業家精神、そしてイノベーションが成功のカギ。オランダ・フードバレーには、そのすべてがある。イノベーションにより競争力が加速する。起 業家を研究機関や政府に紹介し、逆に研究機関や政府を起業家に紹介する。研究開発プロジェクトやビジネスを立ち上げる。食についてもっと広く知ってもらう ―― これがオランダ・フードバレーの信条である。

NFIAでは、本ニュースレターの次号分のメール配信を予定しております。配信のお申し込み、ご質問やご意見、またはオランダ企業へのアウトソーシング、事業提携、オランダでの事業設立につきましては、NFIA ダウンロード・センターからご請求ください。

リンクが適切に表示されない場合には、ここをクリックして英文オンライン版からご覧ください。