インランドリンクス(InlandLinks): スマートな連結

「インランドリンクス:スマートな連結」(InlandLinkds: the smart way to connect)が、国運輸・物流見市「トラスポート・ロジスティック・ミュンヘン」会期中510日、正式に発表された。この仕組みを創設し、それに参加するのは、ロッテルダム港湾局(Port of Rotterdam Authority)と内陸ターミナル運営業者協会(Association of Inland Terminal Operators = VITO)である。

 

インランドリンクスとは、客観性のある比較可能な基準に基づく、内陸コンテナ・ターミナルの品質保証マークである。これにより、サプライチェーンの参加者すべてが、質と量の両面において、総合的にも特定分野でもその優位性をこれまで以上に達成できるようになる。さらに、インランドリンクスは、今後25年間で3倍増と設定されているコンテナフローの内陸船舶輸送と鉄道輸送による複合輸送を拡大させると目されている。VITOに加盟するオランダの内陸ターミナルの90%が、すでに参加を準備しており、また、将来的にはこのコンセプトを、ドイツ、特にライン川系の各ターミナルにまで拡大したいとロッテルダム港湾局は考えている。

インランドリンクスは、内陸地域のコンテナ・ターミナルの品質保証マークでありプラットフォームであって、ターミナルレベルまでの総合的な複合輸送サービス・パッケージに関する情報を、インターネットサイト(www.inlandlinks.eu)を通じて提供している。

これは次の6つの基準に基づいて標準化されているため比較可能なものとなっている。

  • 施設とサービスの利用可能性取扱条件、営業時間、クレーンなど機材、バース、倉庫機能など
  • 安全安心方針、手順、プロトコルおよび構造物
  • アクセスの容易さとロッテルダム港との接続頻度と航行スケジュール、航行クラス/列車経路、トランジット回数
  • ITデータ接続とポートベースとの統合
  • 税関施設 税関当局の地位(AEO=認可事業者)
  • 持続可能性と環境方針と手順

これらの基準はロイド・レジスター(Lloyds Register)によるテスト済みであり、品質保証マークは各ターミナルの基準をパーセンテージで表している。これによりクライアントは、自社の製品やサービスに合った施設と連結しているターミナルを選ぶことができる。例えば、高級エレクトロニクス製品では、保険に関連する安心・安全のポイントが非常に重視される。サイトでは、6基準によるスコアに加えて、連絡先データ、所有構造および今後の開発見通しなど、一般的なターミナル情報も提供している。

3倍に

ロッテルダムは今後25年間にコンテナフローが3倍に拡大すると見込んでいる。その理由は、世界貿易の拡大、有利な地理的位置、および特大コンテナ船(領域能力が各2万ユニット)の増加などである。。2035年の取扱い予測総量3,000万TEUのうち、1,200万TEUは欧州各港との間を小型船舶で往来すると予測されている。1,800万TEU超が、複合輸送手段で内陸地域と港湾地域との間を輸送されると見込まれる。インランドリンクスでは、この流れについて、これまで以上に優れ、より高度に持続可能な連結のあり方を提供するであろう。

 ダイナミクス

コンセプトはダイナミックである。例えば現時点では、特定の持続可能性の側面について、評価を行う可能性を探っている。各ターミナルについて毎年アセスメントを行って、改善提案がなされ、進捗状況が報告される。また、各ターミナルは、設備投資の効果を直ちに可視化すべく、中間アセスメントの実施を要求することもできる。

インセンティブと機会

インランドリンクスは内陸地域の接続を改善し信頼性を高めるための基礎であり、奨励策でもある。また、下記にとっても奨励であり、機会ともなっている。

*(これまで以上に)持続可能な調達(すべての企業にとっての利点)
*道路輸送との連携の強化(すべての企業)
*内陸ターミナルと海港との論理的な統合。これには次のような利点がある。

  • 海港エリアに比べて倉庫費用が安い(船荷主、運送業者、船会社)
  • 貨物のバンドリング/スプリッティング(運送業者)
  • 税関手続など、営業活動の実施(海運ターミナル)
  • より多くの生産スペース(海運ターミナル)
  • マースフラクテ(Maasvlakte)エリアにおける複合輸送の拡大に向けた合意内容の実施(マースフラクテの海運ターミナル)
  • 信頼性と持続性の高いネットワークの構築(船荷主)
  • 空コンテナの移動を低減(船会社)

インランドリンクスは内陸ターミナルに下記のメリットを提供する。

  • 大規模で協力的なネットワークによるスケールメリット
  • 国際的に有名な機関による客観的な評価
  • 国際(国内)的マーケティング/プロモーション
  • 取扱いプロトコルの共同開発、ICTや持続可能性分野の設備、助成金申請、などの開発可能性
  • 政府機関と投資家、に対する、透明性とプラットフォーム

 

ロッテルダム市港湾局
http://www.portofrotterdam.com/en/Pages/default.aspx
(2011/6)