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株式会社ヤクルト本社(本社=東京都港区)の欧州進出は、周到なマーケティング活動から始まった「健康のために生きた乳酸菌を飲む」というヤクルトの商品コンセプトは、消費者の十分な理解と共感が必要であるからだ。もちろん、「生きたまま」の商品を届けるには「市場のあるところで生産」しなければならない。 1994年、オランダ・アルメーレ(Almere)に工場を完成、アムステルフェーン、ロッテルダムの2カ所の営業拠点を中心に販売を開始した。結果は予想を上まわる成功だった。次年度にはオランダ国内の大手スーパーをほぼ網羅し、さらに、ベルギー、英国、ドイツに順次販売会社を設立して、販売を開始した。これに伴い、1996年オランダ・アムステルフェーン(Amstelveen)に欧州統括本社「ヤクルトヨーロッパ」を設立、欧州全域への本格展開の布石を整えた。 「オランダでの成功の要因には、オランダ政府、州、市の全面的支援がありました。資材調達にも販売にも何のルートもなかった当社にとって、政府、自治体の支援でムダな初期投資もなく、実にスムーズにスタートさせることができました。オランダ人従業員の質の高さも期待通りでした」と現地初代社長の黒田善徳氏は言う。 同社の成功によって、プロバイオテック(健康上の利便を与える腸内微生物)という新しい市場が大きく拡大し、欧州メーカーも続々参入してきた。現在、同社の生産は日産約70万本。今後商品アイテムの拡大とともに、販売拠点を拡張していきたいとしている。
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