

株式会社ニコン(本社=東京都千代田区)の欧州進出は早かった。1961年、スイスにカメラ販売の拠点を設立、次いで1968年、輸出品目の拡大、大型化に伴い、ロッテルダム港を擁するオランダへ進出、欧州への本格展開を開始した。その後、各国に現地法人を設立、順調に販路を拡大してきたが、そのつど必要に応じて拡大を図ってきただけに資本系列もバラバラで複雑になっていた。90年代に入り、販売面での統合に着手、ユーロの導入、EU統合の進展に伴い、欧州体制の整理統合が加速した。さらには本社のカンパニー制の導入に伴い、各カンパニーの統括拠点のもと事業一貫体制徹底を図ってきたが、それらの集大成とし、2000年10月、欧州持株会社ニコン・ホールディングス・ヨーロッパ社(Nikon Holdings Europe B.V.)をオランダに設立、資本面も含めた欧州事業の再編に踏み切った。
カメラを中心とする映像カンパニーの欧州本部ニコン・ヨーロッパ社(Nikon Europe B.V.)[オランダ]、顕微鏡、測定機などを扱うインストルメンツカンパニーの欧州本部ニコン・インストルメンツ・ヨーロッパ社(Nikon Instruments Europe B.V.)[オランダ]、半導体製造装置を扱う精機カンパニーの欧州本部ニコン・プレシジョン・ヨーロッパ社(Nikon Precision Europe GmbH)[ドイツ]の各社を含め、現在、資本的には持株会社の下にオランダ、ドイツ、イギリス、フランス、スイス、スウェーデン、チェコ、ハンガリー、ポーランド、イタリアの10ヵ国、12社に整理されている。2002 年8月には、アムステルダム郊外スキポール空港地区エアポート・ビジネス・パーク・ラインデン(Lijnden)工業団地に新社屋が完成、持株会社ニコン・ホールディングス・ヨーロッパ社と映像事業の欧州統括会社であるニコン・ヨーロッパ社が拠点を構えている。
「オランダそのものの市場規模は決して大きなものではありません。しかし、オランダを欧州進出の第一の拠点としたのは、スキポール空港、ロッテルダム港を背景とした物流の面と、関税や保税倉庫の便宜など外国企業にオープンな受入れ体制、英語の通用するコトバの面でしょう。欧州市場でいえば、イギリス、ドイツ、フランスといった国が売上げとしては大きいですから、これまでは各国の現地法人がそれぞれ独自にセールス、マーケティングを展開してきました。しかし事業の拡大につれて全欧州を視野に入れたマーケティング活動が必要となってきたこと、さらにはEUの拡大、統一通貨EURO導入構想で事業の再編、資金面での統一が急務となってきました。そこで、その持株会社はどこに置くかについて、オランダとイギリスが比較検討されました。税制、ファイナンスの面もさることながら、オランダがマーケットの大きい大陸側にあることが、結局大きかったですね。また設立後EURO通貨の導入が実現して、オランダの優位性が一層増しました」と話すのは、ニコン・ホールディングス・ヨーロッパ社長の池田洋也氏。
「現在、個々の税率、労働条件といったものを欧州各国で比較していけば、実はそう大差はありません。しかし、長期的に見て安定的に有利であるかどうかという点でオランダが選ばれるのだと思います。長期に亘る投資にとって、この安心感が最も大切なポイントですから。我々が持株会社にオランダを選んだことは間違いなかったと思います」と総括する。
Nikon Corporation http://www.nikon.co.jp
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Nikon Holdings Europe B.V. |
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所在地 |
New Yorkstraat 66, 1175 RD Lijnden , The Netherlands |
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設立 |
2000年10月 |
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業務内容 |
欧州持株会社、欧州におけるグループ会社の資金の集中的調達・管理・運用等 |
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Nikon Europe B.V |
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所在地 |
New Yorkstraat 66, 1175 RD Lijnden , The Netherlands |
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設立 |
1968年7月 |
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業務内容 |
映像カンパニー欧州統括本部、フィルム、デジタルカメラ等の輸入・販売 |
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Nikon Instruments Europe B.V. |
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所在地 |
Schipholweg321, 1171 PL Badhoevedorp, The Netherlands |
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設立 |
2000年4月Nikon Europe B.V.より分社 |
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業務内容 |
インストルメンツカンパニー欧州統括本部、顕微鏡、測定機等の輸入・販売 |
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