

総合精密測定機器メーカー、株式会社ミツトヨ(本社=神奈川県川崎市)の欧州進出は30年以上前に遡る。1968年、初の現地法人をドイツに設立、80年代に入ると、オランダ、ベルギー、フランス、イタリア、スイス、英国、スウェーデンにと次々とに現地法人を設立して欧州体制を整備していった。
オランダでは、1981年に北部フローニンゲン(Groningen)に「ミツトヨ・ネーデルランド(Mitutoyo Nederland B.V.)」を設立、1986年には中部ユトレヒト州フェーネンダール(Veenendaal)に拠点を移し、新工場を建設。、研究所も併設して、生産・販売・サービス・研究開発の一貫体制を整えた欧州の中心拠点となった。
オランダを生産拠点として選んだのは、政府の誘致に対する熱意と支援体制、整備された物流環境、労働者力の質の高さ、英語が使えるコトバの点などが総合的に評価された。
「"顧客の近くでサービスする"がミツトヨの基本理念であり、欧州でもその方針を貫いてきました。さらに経営、運営はできるだけ現地に任せるという現地主義を海外進出の基本方針としていますが、その際、問題となるのは人材です。オランダ人従業員のクオリティーは期待以上で、その点でもオランダを中心拠点としたのは正解だと思います」。
同社の精密測定機器はハイテク技術を駆使して、ナノ(10億分の1ミリ)レベルの計測にあたる。オランダ人技術者のクオリティーは高く、十分満足できるものだという。また、R&D分野でもについても、アイントホーフェン工科大学の幾何学測定研究所と協力して研究開発がすすめられ、大きな成果を挙げている。オランダでは伝統的に産学協同体制がしっかり根付いており、産業界との協同プロジェクトの推進にも積極的である。
今後の課題としては、欧州における物流体制の見直し、再編に取り組みたいとしているが、その中心となるのもオランダであろう。
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Mitutoyo Nederland B.V. |
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