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四国に本社を置く無機ファインケミカルの専業メーカー、協和化学工業株式会社(本社=香川県高松市)は、1999年初の海外拠点として、オランダ北部フローニンゲン州フェーンダム(Veendam)に工場を建設、生産を開始した。工場は、敷地面積33,000m2、建屋面積8,000m2、合成樹脂用安定剤ハイドロサイトおよび水酸化マグネシウム「キスマ」の製造にあたっている。 同社は、医薬品原料や各種合成樹脂の安定剤など、無機化学品の専業メーカーで、その技術力は高く評価されており、輸出比率は50%に迫る。主な原料である塩化マグネシウムは広く海水中に含有されているが、品質の良い原料は欧州北部の岩塩層に含まれており、マーケットとしても大きなウエイトを占めることから、欧州での生産拠点の設立が検討されてきた。とくにオランダは原料調達の面から魅力的な立地であった。 1996年、その3年後の1999年にオランダ工場を建設、スタートさせ、将来の欧米市場の拠点にするという明確な方針は打ち出されたものの、同社にとって初の海外進出体験であり、人材もノウハウも十分にはそろっていない。NFIAをはじめ、NOM(北部オランダ開発公社)や地場企業などオランダの受入れ体制、支援体制にはおおいに感謝していると、立ち上げにあたった竹内光夫氏(現取締役管理本部長)はいう。原料調達面でも極めて長期にわたる契約を取りつけることができ、1997年末に現地法人を設立、それから約1年半で工場完成、生産開始にこぎつけた。その間、コトバの問題、国民性や文化の違いに戸惑う場面もなくはなかったが、おおむね順調にスタートした。従業員の採用についても、マネージャークラス4名の採用予定のところ、40名以上の応募があり、優秀な人材が集まった。「オランダの従業員はマジメで意欲的です。何か新しい仕事でも常に前向きに取り組んでくれます。」 進出成功のうらには、トップの理解も大きい。海外進出が未経験であるが故に逆に、大きな方針を定めたら任せるべきところは任せるという姿勢が、プロジェクトをスムーズに成功させた要因ともいえるだろう。竹内氏は、「海外進出は、その会社のポリシーそのものといえます。なぜ、どこへ、どんなポリシーで出ていくのかをしっかり持っていなければ成功しないでしょう。また一方では、プロジェクト全体を人と時間と予算の面から効率的に管理し、目標を必ず達成するのだという強固で明確な意志を持つことが大切だと思います」という。
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