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プラスチック家庭用品の大手メーカー、アイリスオーヤマ株式会社(本社=宮城県仙台市)は、1999年9月、オランダ南部ティルブルグ(Tilburg)に、生産工場と物流センターを開設した。同社は、すでに米国、中国などに海外生産拠点を設けてきたが、欧州へはこれが初の進出である。 家庭用収納用品、園芸用品をはじめとする同社製品は、単価が低い。従って価格に占める物流コストのウエイトが高い。欧州拠点の選択には、物流が最大のポイントであった。英国も候補地として検討されたが、なんといっても拠点は大陸が望ましい。英・独・仏など主要西欧市場の中心に位置し、物流のインフラが整備されていることから、オランダが選ばれた。物流の優位性に加えては、英語が使えるコトバの問題、比較的レベルの高い労働力も評価された。 外国企業の受け入れに習熟しているオランダだけに、立ち上げはスムーズに進み、問題はほとんどなかったという。しかし、業務を開始して、「欧州は決してひとつではない」ことを痛感した。「国が違えば文化も価値観も違う」と担当者はいう。同社では、オランダを欧州本社とし、ドイツ、フランスにそれぞれセールスオフィスを設置して欧州体制を整えた。 また、従業員とのコミュニケーションの重要性も指摘する。「日本的な社員意識を期待してはダメ。欧州はやはり個人意識が強いですから、時間をかけて徹底的にコミュニケーションをとることが大切です。オランダの従業員のスキルはかなり高いと思いますから」という。「進出にあたっては、少数精鋭主義で、中心となる最初の人材をしっかり見極めることが重要」とアドバイスしている。
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