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富士通サービスは、富士通グループのヨーロッパITサービス部門で、本社はロンドン。2002年にICLから社名変更した。ヨーロッパ中近東アフリカ地域有数のITサービス企業のひとつで、従業員は1万3,000人、20ヵ国を超す国々に拠点を持つ。 オランダ子会社は2002年4月1日に社名をICLオランダ(ICL Netherlands BV)から富士通サービス(Fujitsu Services)に変更した。同社はユトレヒト州マールセン(Maarssen)に拠点を置き、850人を超えるITスペシャリストを雇用している。うち、200人は国際ヘルプデスク部門とインフラセンター(ITシステムとインフラの遠隔管理)部門の専属。 主要顧客である金融、通信、小売業、公益事業、官公庁などのカスタマーサービス向上を支援するITシステムの設計、ネットワーク構築、運営を主要業務としている。その強みは、デスクトップから、ネットワークやデータセンター環境までのシステム管理とアウトソーシング受託、さらにコンサルティングからハードとソフトの統合、展開に至るまでのビジネス・ソルーションと総合的なサービスを提供できるところにある。 富士通サービスは富士通シーメンス・コンピューター、ヒューレット・パッカード、サン・マイクロシステムズ、マイクロソフト、オラクルなどとパートナー提携を結んでいる。 コンタクトセンター 同社はIT分野の受託サービスプロバイダーとして、電話のほかファックスやeメールでの問い合わせなど、年間の取り扱い件数は100万件に達する。ヘルプデスク部門は、欧州の法人顧客のエンドユーザー向けサービスを15ヵ国語で対応している。 その他のサービスには、企業のITシステムをトータルに管理する、いわゆるリモート・マネジメント(遠隔管理)がある。サーバー・システムやネットワークに問題が起こった場合でも、クライアントがそれに気づく前に、できる限り解決策を見いだせるような態勢をとっている。自社データセンターでの受託サービスだけでなく、顧客サイドにあるサーバーやシステムも24時間体制で管理する。 さらに、ユーザー企業のITインフラを構成するハードウエアおよびソフトウエアのコンポーネント・データを収集して、ヘルプデスクとリモート・マネジメントの両サービスのユーザーをサポートしているので、これがブレークダウンしやすいコンポーネントを突きとめるのに役立っている。また、このサービスを利用することによって、クライアント企業は使用している機器のコスト管理や償却期間を把握することも可能となる。 同社のクライアントには、衣料品スーパーのマークス&スペンサー(Marks & Spencer)、旅行者用サイトのGWK、物流のダンザス(Danzas)、アールスメーア花市場(Boemenveiling Aalsmeer)、スポーツ用品AGU、バルブメーカーのセーブル(Sabre)、ドラム缶メーカーのボパック(Vopak)、アペルドールン市役所(Gemeente Apeldoorn)、航空会社KLM,デパートのV&Dなどがある。商品の在庫管理、発送などの自動化システム、売上げ管理システム、セキュリティ・システム、データベース管理システムなどをサポートしている。 同社のヨーロッパ・ヘルプデスク・サービス部門は、3年連続でオランダ全国コンタクトセンター賞(Dutch National Contact Center Award)を受賞しているほか、ヨーロッパ・コールセンター賞(European Call Center Award)も2回受賞している。これらの賞は、質の高いサービス、革新的なデザイン、卓越したヘルプデスク人材戦略を発揮したプロバイダーに授与されるものである。 労務管理 センターで働く200名のスタッフの国籍は22ヵ国、話される言語は15ヵ国語にのぼっている。いずれもフルタイム勤務で、2年契約となっている。この契約期間には教育訓練期間も含まれている。従業員は通常ヨーロッパ全域から直接募集する。 従業員の住居と通勤の問題にはとくに配慮がなされている。こうした積極的な労務管理政策は、従業員の欠勤率がきわめて低いという好結果を生んでいる。 立地 前身であるICLオランダのインフラがすでに整っていたうえ、マールセン(Maarssen)はオランダ中部ユトレヒトの北に位置し首都アムステルダムからも近いという理想的な立地であり、富士通がマールセンにとどまることを決めたのも当然といえよう。
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