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労働事情

オランダの労働力は、生産性の高さと多言語能力を誇り、そして外国企業の労働慣行に通じていることで知られています。多国籍企業にとってオランダが魅力的な立地と受け止められるのは、このあたりに起因しています。

高等教育を受ける若者の比率が高いことも、オランダが誇りにしていることのひとつです。とくに、技術、経済、社会科学、法律の分野は人気の科目です。大半の欧州諸国と同様に、サービス業に従事する人数が最も多く、製造業がそれに続きます。

多言語能力
他の欧州諸国と比較してみると、平均的なオランダ人は、母国語のほかに二つあるいはそれ以上の言語を流暢に話します。全人口の4分の3は英語に堪能で、半分以上はドイツ語も操り、さらに4分の1の人々は、加えてフランス語を話します。オランダ人の優れた外国語能力を活用すれば、海外での事業展開の際によくぶつかる「コミュニケーションの壁」が解決できます。

生産性
他の欧州諸国に比べて、オランダは労働者の生産性が高い国です。一方、労働賃金は、かなり緩やかに推移してきました。労働コストを考えるとき、労働生産性の高さは非常に重要なポイントです。なぜなら、生産単位当たりの労働コストは、単に人件費がいくらということだけではなく、一定時間内の生産高の指標でもあるからです。

時間当たり給与と生産性との関連で見ると、近隣諸国に比較してオランダは非常な高得点となります。オランダ人従業員は一見高く見える賃金にハイ・リターンをもたらし、したがって、最終的な労働コストは企業業績に好影響を及ぼすのです。

オランダの生産性の高さは、全体的な教育・訓練の基準の高さ、能率のよい労務体系、高水準のオートメーション化、労働者の勤勉さなどによって裏打ちされています。

オランダの労働者は、社会保障制度の適用を受けます。この制度の費用は、労働者、雇用主および政府が共同で負担します。このほかに、医療費や入院費を補償し、病気やケガ、失業のために生活費を得ることができない人々の最低所得を保証する、社会保険制度があります。

コンセンサスと適応性
有能な労働力とは、信頼性や新しい労働環境への適応の意欲などにも関係します。オランダ人は多種多様なビジネス・メソッドに精通しており、またコンセンサス(合意)を尊重することでも知られています。コンセンサスに達しやすいということは、ともすれば労使間が緊張気味にもなりうる産業界にとって特筆すべき資質と言えるでしょう。労働者と経営者が、企業目標のもとに強く結束しており、ストライキに訴えることは稀な国なのです。

オランダの労使関係は極めて良好で、オランダはストライキ実施日数ではEUのなかでも最少グループに属します。企業は、各種雇用契約、柔軟な労働時間、シフト制度の採用、臨時従業員の頻繁な雇用など、多様な組み合わせで柔軟性を実現しています。

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